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主に新宿、目黒、中目黒、恵比寿でパーソナルトレーナーとして活動している河村(@r_k_pt)です。
今回は、高たんぱく食における体への影響について解説します。
結論としては、高たんぱくの食事を続けることはあまりお勧め出来ません。
しかし、たんぱく質は筋肉や爪・髪の合成、消化酵素を作るなど体にとってとても重要なものであるという事はご理解ください。
アメリカ人と日本人のたんぱく質の関係について
昔、アメリカではがん患者や肥満の人が増えていたこともあり、1977年にマクバガンレポートという大規模調査が行われました。
※その後チャイナプロジェクトにつながります。
そこで、特に動物性たんぱく質であるカゼインが発がんのリスクを上げるという結果が出ました。
また、植物性のたんぱく質では起こらなかったという結果も出ました。
そこからアメリカは動物性たんぱく質の量を減らし、糖質の量を増やすことにより未だにがん患者の数は減り続けています。
日本は、西洋の高脂質・高たんぱくの食事が入ってきて高脂質・高たんぱくの食事が多くなったことにより、がん患者の数が増えています。
代謝産物について
たんぱく質は、肝臓や腎臓で代謝されます。
たんぱく質を代謝する過程でアンモニアやヘム鉄・二次胆汁酸などの代謝産物が発生します。
高たんぱくの食事を続けることにより、上記のような代謝産物が体の中に残ることになります。
アンモニアは体にとって有害な物質であるため、肝臓で無害な尿素に変換されたのちに腎臓で尿として排出されます。
このときにタンパク質を過剰に摂取してしまうと、その分多くの窒素を尿に変換しなければならなくなります。
そのため肝臓や腎臓にかかる負担が普段よりも大きくなり、内臓疲労を引き起こしてしまう可能性があります。
体臭が臭くなったり、健康診断で腎臓・肝臓の数値が悪くなるなどの話も良く聞きますよね。
不足する栄養素
ビタミンB6、ビタミンB12、カルシウム、マグネシウムが不足しやすいです。
カルシウムやマグネシウムは骨を形成するのに大事な栄養素でありますし、マグネシウムは幸せホルモンのセロトニンの分泌には欠かせない栄養素になります。
よって、高たんぱくの食事を続けるとイライラしたり攻撃的な性格になってしまう可能性もあります。
がんとの関係性
日本人は欧米人に比べて、消化酵素や胃酸の量が平均的に少ないと言われています。
なので、欧米人のように高たんぱくの食事を摂り続けてしまうと、本来一番少ないはずの悪玉菌が増えて腸の運動が弱まり、食中毒菌や病原菌による感染の危険性、発がん性を持つ腐敗産物が多く作られてしまう可能性があります。
WHOの外部組織であるIARC(国際がん研究機関)が、発がん性リスク一覧というものを発表しています。
発表では、加工肉はGroupA(発がん性がある)に分類され、赤身肉はGroup2A(発がん性が恐らくある)に分類されています。
一日のたんぱく質量の目安とは
お勧めは、1日当たり除脂肪量✖️1〜2gです。
よく1日当たり体重✖️1〜1.5gとりましょう!と言われますが、これだと80kgのマッチョと80kgの太っている人が同じ量摂ることになってしまいます。
一緒で良くない感じがしますよね。
なので、除脂肪量から考えてみてください!
1日当たり除脂肪量✖️1〜2gです!
かなりハードにトレーニングする人が2gにして下さい。
ちなみに、まぐろ赤身には100g当たり26.4g、鷄ささみは100g当たり23.0g含まれています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
高たんぱくの食事は腎臓や肝臓に負担をかけます。
特にお肉などの動物性たんぱく質を多くとると、動脈硬化や発がんのリスクを高めます。
より健康に気を付けるのであれば、牛でもホルモン剤・抗生物質の有無、放牧されているか、無農薬・非遺伝子組み換えのエサを使用しているのかなどを気にする必要があります。
お肉を食べるなと言っているのではなく、今まで何も気にせずお肉中心の生活をしていた方などは、是非たんぱく質の量や種類をコントロールした食事を摂ってみて下さい!
また、ダイエットに関してはプロテインなどを飲んでたんぱく質量を増やす必要はないと思っています。
その辺の話は、また次回にお伝えしますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
どんな些細な質問でもお気軽にご質問ください!
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